【Web基礎】LANとWANの違い|「内線」と「外線」で覚えるネットワークの範囲

「無線LAN」や「LANケーブル」という言葉は日常的に使いますよね。
では、「WAN(ワン)」についてはどうでしょうか?

ITのネットワークには、大きく分けてこの「LAN」と「WAN」の2種類しかありません。
この2つの境界線はどこにあるのか?

この記事では、「自分たちの土地(LAN)」「みんなの道路(WAN)」という視点で解説します。

1. LAN(Local Area Network)=「敷地内・内線」

LAN(ラン)は、「Local(地元の、限定された)」エリアのネットワークです。
イメージとしては、「家の中」や「同じオフィスのフロア内」のことです。

[Image of LAN vs WAN network diagram]

LANの特徴

  • 範囲:狭い(ひとつの建物の中など)。
  • 管理者:自分たち(または会社の情シス)。
  • 費用基本タダ。
    自分で買ったLANケーブルやWi-Fiルーターを使うだけなので、通信料はかかりません。
  • 速度:超高速(1Gbpsなど)。
    邪魔が入らない専用道路なので爆速です。

会社で隣の席の人にチャットを送ったり、家のプリンタで印刷したりするのは、この「LAN(内線)」の中での出来事です。

2. WAN(Wide Area Network)=「公道・外線」

WAN(ワン)は、「Wide(広い)」エリアのネットワークです。
イメージとしては、「東京と大阪を結ぶネットワーク」や「インターネットそのもの」のことです。

WANの特徴

  • 範囲:広い(都市間、国またぎ)。
  • 管理者:通信キャリア(NTT、KDDIなど)。
  • 費用有料。
    「月額〇〇円」といった回線使用料を払って、プロの道路を借りる必要があります。
  • 速度:LANよりは遅いことが多い。
    距離が遠く、いろんな人が使うので混雑しやすい。

家(LAN)から一歩出て、Yahoo(遠くのサーバー)を見に行く時は、必ずNTTなどが管理する「WAN(公道)」を通行することになります。

3. ルーターが「国境」になっている

このLANとWANの境界線に立っているのが、以前解説した「ルーター」です。

  • ルーターの内側(LAN側)
    無法地帯。好きにケーブルを引いていい。プライベートIPアドレスの世界。
  • ルーターの外側(WAN側)
    公共の場。勝手に電線を引いてはいけない。グローバルIPアドレスの世界。

Wi-Fiルーターの背面を見ると、「LANポート(4つくらいある)」と「WANポート(1つだけある)」と書かれていますよね。
「WAN」と書かれた穴には、壁から来ている回線(外の世界)を繋ぎ、「LAN」には自分のPCなどを繋ぐのは、このためです。

4. 本社と支社をつなぐ方法(VPN)

ここでビジネスの現場での課題です。
「東京本社(LAN)」と「大阪支社(LAN)」を繋いで、一つの大きな社内ネットワークにしたい場合、どうすればいいでしょうか?

勝手に東京から大阪まで自前のLANケーブルを引くわけにはいきません(道路交通法などで捕まります)。
必ず、通信キャリアのWAN(公道)を通る必要があります。

しかし、普通のインターネット(WAN)を通ると、データを盗み見られる危険があります。
そこで使われるのが「VPN(Virtual Private Network)」です。

VPNとは?

危険なWAN(インターネット)の中に、「暗号化された専用トンネル」を掘る技術です。
これを使えば、物理的には離れていても、あたかも「長いLANケーブルで直結している」かのように安全に通信できます。

まとめ

  • LAN(ラン):家の中。自分たちのエリア。通信はタダで高速。
  • WAN(ワン):家の外。通信業者のエリア。通信は有料。
  • ルーター:LANとWANをつなぐ関所。

「LANケーブル」と言うときは「自分の部屋の配線」を指し、「WAN回線」と言うときは「NTTと契約している回線」を指します。
この「内と外」の感覚を持つと、ネットワーク図がスッキリ読めるようになります。

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