毎月のスマホ代、高いですよね。
そこで注目されているのが、「IIJmio」や「mineo」などの格安SIM(MVNO)です。
「ドコモと同じ電波を使っているのに、料金は半額以下」なんて宣伝されていますが、
「なんでそんなに安いの? 怪しくない?」「繋がりにくいんじゃない?」と不安になる方もいるでしょう。
この記事では、格安SIMの安さの秘密と、デメリットの理由をズバリ解説します。
1. MNO(大家)とMVNO(店子)の関係
まず、通信業界には2種類のプレイヤーがいます。
① MNO(移動体通信事業者)=「道路のオーナー」
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社です。
彼らは、自分たちで何兆円ものお金をかけて、全国に基地局(アンテナ)を建て、回線網(道路)を整備しています。
維持費がかかるので、料金はお高めです。
② MVNO(仮想移動体通信事業者)=「道路を借りている運送屋」
IIJmio、mineo、OCNモバイルONEなどです。
彼らは、自分ではアンテナを一本も持っていません。
ドコモなどのMNOにお金を払って、「回線(道路)の一部を借りて」商売をしています。
「Virtual(仮想)」とつくのは、「自分の設備を持たず、借り物で運営している」という意味です。
2. なぜ安くできるのか?
MVNOが安い理由はシンプルです。
- 設備投資がゼロ:基地局を建てる土地代も工事費もかかりません。
- 店舗を持たない:ネット受付が中心で、駅前のドコモショップのような店舗維持費や人件費がかかりません。
この浮いたコストの分だけ、利用料金を安くできるのです。
品質(電波の入りやすさ)は、ドコモのアンテナを使っているので、本家ドコモと全く同じです。
3. 唯一の弱点「お昼の渋滞」
「じゃあMVNO最強じゃん!」と思いきや、明確な弱点があります。
それは「お昼休み(12時台)や夕方に通信速度が遅くなる」ことです。
これは「借りている道路の幅」の問題です。
道路の幅の違い
- ドコモ本家:自分たちの道路なので、車線は広々100車線。みんなが一斉に使っても余裕で流れます。
- MVNO(格安SIM):ドコモから「3車線分」だけ借りています。
普段はスイスイ流れますが、お昼休みにみんなが一斉にスマホを使い出すと、この3車線に車が殺到して大渋滞(速度低下)が起きます。
MVNO事業者は、「もっと借りる車線を増やせば渋滞は解消するけど、そうすると利用料金を上げなきゃいけない…」というジレンマと戦っているのです。
4. サブブランドって何?(UQ、Y!mobile)
最近よく聞く「UQモバイル(au系)」や「ワイモバイル(ソフトバンク系)」は、少し立ち位置が違います。
これらは「サブブランド」と呼ばれます。
彼らはMVNO(他人)ではなく、MNO(大手)の「別看板のお店(身内)」です。
そのため、格安SIM並みに安いのに、本家と同じ広い道路を使わせてもらえるので、お昼でも速いという特徴があります。
「安くしたいけど、速度が遅くなるのは嫌だ」という人には、このサブブランドが最強の選択肢になります。
5. SIMロック解除とは?
以前は「ドコモで買ったiPhoneは、ドコモのSIMカードしか使えない」という鍵(SIMロック)がかかっていました。
これは「他のキャリアに逃げられないようにする囲い込み」でした。
しかし、総務省の指導により、今はWebサイトから手続きすれば誰でも無料で「SIMロック解除(鍵開け)」ができます。
これにより、今のスマホそのままで、中身のSIMカードだけを格安SIMに入れ替えて安くすることができるようになりました。
まとめ
- MNO(キャリア):設備を持つ大家さん。高いけど速くて安定。
- MVNO(格安SIM):設備を借りている店子。安いけどお昼に遅くなりがち。
- サブブランド:キャリアの弟分。安くて速い。
「昼休みに動画を高画質で見たい!」という人はMNOかサブブランド。
「家にはWi-Fiがあるし、外ではLINEくらいしかしないよ」という人はMVNO。
自分のライフスタイルに合わせて賢く「道路」を選びましょう。