スマホを使っていると、家にいるときは「Wi-Fi」、外に出ると「4G」や「5G」に切り替わりますよね。
どちらも「無線でネットができる」という点は同じですが、実は技術のルーツが全く異なります。
この記事では、「狭く濃いWi-Fi」と「広く薄い5G」の違いを、声の届く範囲に例えて解説します。
1. Wi-Fiは「カフェでのおしゃべり」
Wi-Fi(無線LAN)は、「狭い範囲(数メートル〜数十メートル)で高速に通信する」技術です。
イメージ:カフェのテーブルでの会話
- 範囲:店の中だけ。店を出たら聞こえない(切れる)。
- 免許:不要。誰でも勝手にしゃべって(電波を飛ばして)いい。
- 親機:個人で買ったルーター。
Wi-Fiは、家の光回線などを「無線化」して飛ばしているだけなので、基本的には家や店から離れると使えなくなります。
その代わり、距離が近いので通信速度は非常に速く、通信料も(元の回線代以外は)かかりません。
2. 5G/4G(移動体通信)は「街中の放送スピーカー」
一方、スマホの4Gや5Gは、「移動体通信」と呼ばれるシステムです。
イメージ:街に設置された巨大な放送スピーカー
- 範囲:数キロメートル。街中どこにいても聞こえる。
- 免許:必要。
国から許可を受けたプロ(ドコモ、au、ソフトバンクなど)しか電波を出してはいけない。 - 親機:ビルの屋上や鉄塔にある「基地局」。
こちらは、通信キャリアが莫大な費用をかけて全国に基地局(スピーカー)を設置しています。
だから、私たちはどこに行ってもネットが繋がりますが、その対価として「パケット通信料」を支払う必要があるのです。
3. 試験に出る!「ハンドオーバー」
移動体通信(4G/5G)ならではの機能として、ITパスポート試験によく出るのが「ハンドオーバー」です。
電車に乗って高速で移動していると、一つの基地局のエリア(セル)をすぐに通り過ぎてしまいます。
しかし、YouTubeが途切れたりしませんよね。
これは、「今の基地局の電波が弱くなってきたな。よし、次の基地局にバトンタッチしよう!」と、接続先を瞬時に切り替えているからです。
このバトンタッチ技術をハンドオーバーと呼びます。
4. そもそも「5G」のGって何?
「5G(ファイブジー)」のGは、Generation(世代)のGです。
「第5世代の携帯電話システム」という意味です。
| 世代 | できるようになったこと |
|---|---|
| 1G | アナログ電話(肩掛け携帯の時代)。通話のみ。 |
| 2G | デジタル化。メールができるようになった(iモードなど)。 |
| 3G | 画像や音楽が送れるようになった。スマホ登場初期。 |
| 4G (LTE) | 動画が見られるようになった。今の主流。 |
| 5G | 超高速・低遅延・多数同時接続。 IoTや自動運転のための技術。 |
5. 5Gの「3つの特徴」を覚えよう
5Gは単に「速い」だけではありません。
試験では以下の3点セットが問われます。
- 超高速(eMBB)
2時間の映画が数秒でダウンロードできる。 - 超低遅延(URLLC)
通信のタイムラグがほぼゼロ。
離れた場所からロボットアームで手術をしても、ズレが生じない。 - 多数同時接続(mMTC)
スタジアムで数万人が同時にスマホを使っても繋がる。
街中のあらゆる家電やセンサー(IoT)が繋がる。
まとめ
- Wi-Fi:狭い範囲。免許不要。自宅やカフェ用。
- 5G/4G:広い範囲。免許必要。どこでも繋がるインフラ。
- ハンドオーバー:移動しながら基地局を次々と乗り換える技術。
- 5G:速いだけでなく、「遅れない」「たくさん繋がる」のが特徴。
Wi-Fiは「私設の庭」、5Gは「公共の道路」です。
動画をガッツリ見るときは庭(Wi-Fi)で、移動中は道路(5G)で、と賢く使い分けるのが現代人の知恵ですね。