家電量販店でパソコンを選ぶとき、「Core i7」や「Ryzen 5」といった謎の暗号に頭を抱えたことはありませんか?
店員さんは「CPUが良いパソコンを選びましょう」と言いますが、そもそもCPUは何をしている部品なのでしょうか。
ITパスポートや基本情報技術者試験でも必ず出題される重要なパーツですが、専門用語で覚えようとすると挫折します。
この記事では、CPUの仕組みを「レストランの厨房」に例えて、直感的に理解できるように解説します。
1. CPUはレストランの「シェフ(料理人)」
CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)は、パソコンの頭脳にあたる部分です。
これをレストランに例えると、「シェフ(料理人)」そのものです。
パソコンの中で起こるあらゆる処理(文字を打つ、YouTubeを見る、計算する)は、すべてお客さんからの「注文」です。
この注文をさばいて料理(結果)を出すのがシェフ(CPU)の仕事です。
性能が良い=料理が速い
「性能が良いCPU」というのは、「めちゃくちゃ手際が良いシェフ」ということです。
手際が良ければ、注文が入ってから料理が出るまでの時間が短くなりますよね。つまり、パソコンの動作がサクサクになります。
逆に、性能が低いCPU(手際の悪いシェフ)だと、簡単な注文でも「少々お待ちください…」とグルグルマークが出て待たされるわけです。
2. スペック表の読み方「GHz」と「コア数」
CPUの性能表を見ると、「2.4GHz」や「4コア」といった数字が書かれています。
これもレストランで翻訳すれば一発で理解できます。
① クロック周波数(GHz)= シェフの手の速さ
「2.4GHz(ギガヘルツ)」や「3.0GHz」という数字は、「シェフの手が動くスピード」を表しています。
- 数値が高い:包丁さばきが速い。1つの処理を素早く終わらせられる。
- 数値が低い:包丁さばきがゆっくり。処理に時間がかかる。
基本的には、この数字が大きいほど高性能なパソコンです。
② コア数(Core)= 厨房にいるシェフの人数
「4コア」「8コア」という数字は、「厨房に何人のシェフがいるか」を表しています。
- シングルコア(1人):
昔のパソコン。1人で全部やるので、注文が殺到するとパンクする。 - マルチコア(複数人):
今のパソコン。「野菜を切る係」「肉を焼く係」と分担できる。
最近のパソコンは、1人の天才シェフ(高クロック)よりも、「そこそこ優秀なシェフをたくさん並べる(マルチコア)」という方式が主流です。
なぜなら、「動画を見ながら(シェフA)、エクセルを開いて(シェフB)、裏でウイルスチェックをする(シェフC)」といった「ながら作業(マルチタスク)」がスムーズになるからです。
3. インテルとAMDの違いは?
CPUを作るメーカーには、2大巨頭があります。レストランの系列店だと思ってください。
Intel(インテル)
特徴:有名フレンチの老舗
CMでもおなじみ。「Core i」シリーズが有名です。安定感があり、どんな料理(ソフト)もそつなくこなします。
迷ったらインテルを選んでおけば間違いありません。
AMD(エーエムディー)
特徴:新進気鋭の実力派
赤いロゴが目印。「Ryzen(ライゼン)」シリーズが有名です。
一時期は「安かろう悪かろう」と言われたこともありましたが、現在はインテルを凌ぐほどの性能とコスパを誇ります。
4. 【試験対策】5大装置での役割
最後に、ITパスポートや基本情報技術者試験の対策知識を整理しましょう。
コンピュータは5つの装置(入力・出力・記憶・演算・制御)で構成されていますが、CPUはそのうちの2つを担当しています。
CPUの役割はこの2つです。
- 演算装置:計算をする(調理をする)
- 制御装置:他の部品に指示を出す(他のスタッフに指示出しをする)
つまり、CPUはただ料理を作るだけでなく、厨房全体の指揮官(ヘッドシェフ)でもあるのです。
「CPUは制御と演算を担当する」というフレーズは、試験直前に思い出してください。
まとめ
- CPUはパソコンの「シェフ」。
- クロック周波数(GHz)は「手際の良さ」。
- コア数は「シェフの人数」。
次にパソコンのスペック表を見る時は、「この厨房には何人のシェフがいて、どれくらい手が速いのかな?」と想像してみてください。
それだけで、難解な数字の意味が見えてくるはずです。