【IT基礎】解像度(dpi)とは?「モザイクアート」で分かる画質の仕組み

「スマホで撮った写真を年賀状に印刷したら、ガビガビになって汚かった…」
「Webサイトの画像、拡大するとなんかボヤける…」

こんな経験はありませんか? この現象の犯人は「解像度(かいぞうど)」です。
ITパスポートなどの試験でも「dpi」という単位や、「ディスプレイの解像度」についての問題が頻出します。

この記事では、解像度の仕組みを「モザイクアート」に例えて解説します。
これを読めば、もう印刷で失敗することはありません。

1. デジタル画像は「点の集まり(モザイク画)」

私たちが普段見ているきれいな写真も、虫眼鏡で極限まで拡大すると、四角い点(ドット)の集まりになります。
つまり、デジタル画像は全て「超精密なモザイクアート」なのです。

画質が良い=タイルが小さい

  • 解像度が高い
    米粒のような「極小のタイル」を敷き詰めて描いた絵。
    近くで見てもカクカクせず、滑らかに見える。
  • 解像度が低い
    お風呂場のタイルのような「大きなタイル」で描いた絵。
    遠くで見れば絵に見えるが、近くで見るとカクカク(モザイク)している。

この「タイルの細かさ」を表す数値が、次に説明する「dpi」です。

2. 「dpi」の意味と覚え方

解像度の単位として使われる「dpi(ディーピーアイ)」
これは Dots Per Inch(ドット・パー・インチ)の略です。

定義:1インチ(約2.54cm)の中に、点が何個並んでいるか?

  • 10 dpi:1インチの中に、点が10個しかない。
    → 1つの点がデカい。ガビガビの画質。
  • 300 dpi:1インチの中に、点が300個も詰まっている。
    → 1つの点が極小。超きれいな画質。

つまり、dpiという数字が大きければ大きいほど、「密度が高くてきれいな画像」ということになります。

3. Webと印刷の「絶対ルール」

ここで、実生活で一番役立つ知識をお教えします。
Web(画面)と印刷(紙)では、求められるdpiの基準が全く違います。

Web・画面の基準:72 dpi

パソコンやスマホの画面は、後ろから光が出ていて発色が良いので、密度が低くてもきれいに見えます。
一般的には「72 dpi」(最近の高画質スマホではもっと高いですが)あれば十分とされています。

Webサイトに無駄に高画質な(300dpiなどの)画像を載せると、データ容量が重くなって表示が遅くなるだけです。

印刷の基準:300〜350 dpi

一方、紙への印刷はシビアです。
紙は光りませんし、インクが少し滲みます。そのため、画面の倍以上の密度がないと、きれいに見えません。
印刷所に入稿するデータは「300 dpi〜350 dpi」が必須です。

「画面(72dpi)できれいに見えていた画像を印刷したら汚くなった」というのは、印刷に必要な密度(300dpi)に対して、画像の情報量がスカスカだったからなのです。

4. 画面解像度(1920×1080)って何?

ディスプレイのスペックで見る「1920 × 1080(フルHD)」などの数字。
これは密度の話ではなく、「画面全体にタイルが何枚あるか(縦×横の枚数)」を表しています。

名称 ドット数(横×縦) イメージ
HD 1280 × 720 少し前のテレビ
Full HD 1920 × 1080 現在の標準(YouTubeなど)
4K 3840 × 2160 Full HDの4倍きれい

「4K」というのは、横のドット数が約4000(4Kilo)個あるから「4K」と呼ばれます。
フルHD(横約2000個)の倍の細かさがあり、縦方向も倍あるので、全体では4倍の情報量になります。
だから4Kテレビは、髪の毛一本一本まで見えるほどリアルなのです。

5. 試験に出る!データ量の計算

ITパスポート試験の難問として、「画像のデータサイズを計算しなさい」というものがあります。
これも理屈が分かれば簡単です。

計算の考え方

縦のドット数 × 横のドット数 × 1ドットの色情報(バイト)

例:横1000、縦1000ドットの画像で、1ドットあたり3バイト(フルカラー)使う場合。
1000 × 1000 × 3 = 3,000,000バイト(約3MB)

「解像度が高くなる(ドットが増える)と、ファイルサイズは二乗で増えていく」という感覚を持っておくと、試験でも実務でも役立ちます。

まとめ

  • デジタル画像は「モザイクアート」
  • dpiは「1インチあたりのタイルの密度」。高いほど高画質。
  • Webは72dpi印刷は350dpiが鉄則。
  • 解像度を上げると、データ容量は爆発的に増える。

次に「画像をきれいに印刷したい」と思ったら、「画素数の大きいカメラ」で撮るか、「設定で高画質(高dpi)」を選ぶようにしましょう。
密度こそが美しさの正体なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です